みなさんこんにちは!
インターンの木村です。
12月17日に、横浜市金沢区の金沢公会堂にて金沢ラウンジフェスタが開催され、私たちリンクトゥミャンマーも参加させていただきました。
本イベントでは、私たちが販売しているミャンマー産の黒くるみやコーヒー、さらにマスクなどの商品を販売し、合計25,500円分をご購入していただきました。
また、計5名の学生ボランティアの方々に協力していただきました。
多くのご支援及びボランティアに参加していただいた皆様、誠にありがとうございました。
このイベントをきっかけに、私たちの団体が行っている事業や販売している商品、さらに在日ミャンマー人やミャンマーの情勢について知ってもらえることができたら幸いです。
今回、私からはリンクトゥミャンマーが販売している商品がどのようにSDGsと関わっているかについてお話しさせていただきます。私たちは、現在ミャンマー産の黒くるみとコーヒー、さらにマスクを販売しています。
【商品について】
最初に、私たちが販売している商品の背景についてご説明させていただきます。
【黒くるみ】
私たちが販売している黒くるみは、ミャンマー北部にあるカチン州スドン村産の黒くるみです。スドン村は、村経済が麻薬に頼っているゴールデントライアングル地帯にあります。村は貧しく、いまだ内戦が続く危険な状況なため、外国人が立ち入ることが許されない村です。また、現金収入を得るために村人の多くは、麻薬の原料となるケシ栽培の出稼ぎに出ます。さらに、家族の手伝いをするために、児童労働も存在します。上記に挙げたような危険なケシ栽培労働や児童労働に代わる、新しい持続的な産業を村に作るために、黒くるみの栽培及び販売は始まりました。農薬・化学肥料未使用で、身体に嬉しい栄養がたっぷり詰まった商品で、村人のケシ栽培への依存からの転作を促進し、経済的な自立を促せます。
【コーヒー】
私たちが販売しているコーヒーは、シャン州ユアンガン産です。ミャンマーは『東洋のパナマ』と言われるほどのコーヒーの名産地です。私たちが取り扱っているコーヒーはその中でも小規模農家が中心のユアンガンは土壌の豊かなシャン州の中でも最大級の生産量を誇る地域で栽培されたものです。ミャンマーでは、雇用が少なく仕事になかなかつけない若者が多いです。ミャンマー産のコーヒー販売の支援は、農家の収入源増加・雇用拡大につながります。
【マスク】
私たちが販売しているマスクは、コロナやミャンマーで起きたクーデターなどにより、国の輸出の約3分の1をしてめいた縫製業が打撃をうけ、同業界の労働者の約3割が失職したことを知った当会のインターン生が考案し、始めたプロジェクトで発案された商品です。素材やデザインまで全て現地と打ち合わせを重ねて作り上げた商品となっております。
【販売の売り上げはどこに割り当てられているか】
次に、上記の商品を販売して得た売り上げは、どこへ行っているか、そしてどのようにSDGSと繋がっているかについてお話しさせていただきます。私たちの売り上げのほとんど(約8割)は在日ミャンマー人や、現地のミャンマー人の支援費に充てられています。
具体的には、フードバンクで受領した食品を、在日ミャンマー人の家庭に運搬する送料や、その他の同行支援で必要となる費用、さらにマスクを直輸入しているミャンマーの工場の雇用維持などに割り当てています。
このように、リンクトゥミャンマーでは困窮している方々や自立して生活していくにあたってサポートが必要な方々に直接的にアプローチする形で支援することを第一に優先しています。ゆえに、売り上げは必然的に支援を必要としている人々のもとへ還元できるようになっております。これは、SDGsという枠組みで捉えると、1番(貧困を無くそう)、2番(飢餓をゼロに)、3番(全ての人に健康と福祉を)、8番(働きがいも経済成長も)、10番(人や国の不平等をなくそう)、16番(平和と公正を全ての人に)など、さまざまなカテゴリーに当てはまります。
リンクトゥミャンマーは、日本人とミャンマー人が心からつながり、交流することを通じて共に発展する平和で豊かな社会を目指しています。また、最終的には、あらゆる人の人権が擁護され、貧困格差のない社会を創造したいと思っています。そして、この目標は、2015年に国連総会で採択されたSDGsの原則である「誰一人取り残さない」と一致していると考えます。「誰一人取り残さない」社会を目指して私たちはこれからも活動を続けていきます。