· 

人との繋がりとは何か

 

「地図とデータで見る移民の世界ハンドブック」を読み、自分の考えを以下のようにまとめました。

人と環境・人と地域・人と人の繋がりが複雑に絡み合い、生活が成り立っています。生活が成り立ちにくいと感じる場合に、「南から北」「南から南」「北から北」「北から南」へと多様化した移動が世界各地で起きています。例えば、発展途上国から経済的にある程度豊かな国に移動するという従来の自発的ケースがあります。もしくは貧困・紛争・都市化・環境問題といった要因によって強制移住も生じています。このような背景から、国際移民や難民が増えてきました。

一方で、国側として技術労働人口不足、人口危機を補うためにも、移民政策を作ったり、多文化共生を意識したりしている国があります。日本を例に言うと、長い間に移民の受け入れに門戸を閉ざしていました。高齢化社会で、少子化を抱えている現状から、2010年には留学生や研修生を含めた高度な技能を持つ人材の移民を受け入れる政策や多文化共生の取り組みを実施しました。このように、供給と需要が生まれています。

この本を読み終わる頃、人との繋がりは何かと疑問に思いました。確かに、人との繋がりは重要であると知っていました。しかし、なぜ重要なのかそしてなぜ大切にすべきかを、昔の自分では納得がいく答えを出せなかったはずです。今の私でしたら、ある程度のものを解答できそうです。

人との繋がりの重要性を見るには様々な面から分析することができます。世界の様々な国によっては、一部の人が政治・経済・科学を決定・実行・進歩させ、その他大勢の人は遵守・適応をするという無情に人を従わせる面があります。これは、民主主義のように言論の自由が保障されていない政治制度が背景にあるからです。

一方で、人とつながることでの有意義な面として、チームワークにおいて、一人が完成できないものを完成し、皆一緒に取り組むことでさらなる良い成果に繋がります。これは、チームでの達成感や励まし合う雰囲気は、人と繋がっているからこそ感受できるものと思っています。

忘れていけないのは、人が移民として動き出すと共に、その国の労働環境・行政政策・言語といった見えない壁を乗り越える必要があります。従って、言語障害や文化衝突をなくし、国が意識的に多文化共生社会を構築することは重要な課題となります。

私たちNPOリンクトゥミャンマーは外国人とその移民受入国のクッションとして、直面した問題に対して支援する受け皿となっているでしょう。例えば、私たちが行なっている定住支援・文化交流・教育支援などが一例です。移民社会のコミュニティは人との繋がりで問題解決します。人との繋がりの薄い外国人ほど、NPOリンクトゥミャンマーのような存在は必要だと思います。

また、人は様々なコミュニティ・団体・グループを行き来し、複数所属しているはずです。同じ時間を共有する人・同じコミュニティに所属する人・同じ属性を持つ同士は、繋がりを持つことの可能性が高くなります。繋がりによって情報共有・協力し合う・様々な可能性を秘めていることが魅力的と感じています。

人との繋がりで違う世界が見え、助け合うことがよくありました。大学での英語授業でコンビニについての発表があり、私は中国のコンビニについて発表しました。しかし、同じ7-11・ファミリマートでも日中間での商品や価格は違っています。そこで、中国にいる友達に協力してもらいました。価格や商品の情報を教えてもらい、中国の若者がコンビニに対する考えなどを手伝ってくれました。

このように、もし私の友人が既読無視をしても、私はどうしようもなかったのですが、幸いに彼らは積極的に何かに困っていたら、遠慮なく言ってねと言ってくれました。これも人との繋がりの一種と考えています。

最後に、ネットワークをより多く持つ人はより大きな影響力があるということです。そして、多文化共生社会において、人と繋がることは今まで以上に重要であると強く思います。

   以上のことは、あくまでも私の経験を元に人との繋がりに対する考えを書かせていただきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。