こんにちは！インターン生の小倉千和です。
今回は、私がインターン初日に経験した支援業務についてお伝えします。
定住支援について
支援内容は、ビルマ族の20代男性の、ウェブ上でのモバイルWi-Fiの契約を手伝うというものでした。このブログを読んでいる方の中には、なぜWi-Fi契約に助けが必要なのか、と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現在の日本社会と在日外国人の間には、確実に存在しているのにもかかわらず、認知されていない「差」のようなものが存在しているのです。
気づかれない「差」
まず、日本に来たばかりの外国人はクレジットカードを作れません。特に東南アジアから来る多くの人は、インターナショナルキャッシュカードのようなものを持っていません。従って、ウェブ上の決済は銀行振替になるのですが、それだと契約できる会社も限られてしまいます。またスマホやWi-Fiの契約において、他社との料金の比較、検討を行うと思うのですが、キャンペーンや契約の条件等といった複雑な内容を、日本語を母語としない人が一人で行うのはハードルが高いです。
昨今、日本語のみならず英語で対応してくれるウェブページや場所も増えてきているように思われます。しかし、すべての在日外国人が英語に堪能なわけではありません。
また、外国人が日本で契約をするとなると、時間がかかります。例えばこの男性は、元々大手家電量販店でスマホを契約する際にWi-Fiも契約する予定でした。そのために事前に店へ下見に出向き、外国人対応が可能であることを確認してから、当会のスタッフとともに店を訪れました。しかしスマホは契約できたものの、Wi-Fiはクレジットカードがないと契約できなかったため、当会にてオンラインで申し込むことになりました。まだまだ日本には外国人対応を行っていない店もあり、クレジットカードや言語といった障壁も多いのです。
NPOの活動
実際に企業や行政がサービスを提供しているのにもかかわらず、情報不足や言語等の理由からサービスが行き届かないというケースが多く存在しています。
そして当会は日本社会と在日外国人を仲介し、その「差」を埋める活動を行っています。上記に挙げたような問題は、当事者やその周辺にいない限り、なかなか表面化されにくいものです。在日外国人の定住支援を行うことは、彼らの生活を安定化させることに繋がり、将来的に彼らは日本社会にとって有益な人材となりえるのではないでしょうか。
このような活動は、皆様からのご支援・ご寄付によって成り立っています。ブログをお読みになっている方で活動に賛同していただける方がいらっしゃいましたら、ご支援、ご寄付いただけると幸いです。
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