みなさん、こんにちは!
NPO法人リンクトゥミャンマーの大塚です。
11/19~11/20に1泊2日の日程で多文化共生スタディツアーを実施いたしました。
ミャンマー人の方3名と日本人の方3名、インターン生である大塚、久門、理事長家族が参加し、計13名でのツアーとなりました。また、宿泊先である「門前おかげ楼」で働く在日ミャンマー人の方にも、働く様子や質疑応答の時間を通して、参加していただきました。
今回のツアーのコンセプトは「在日外国人の方の日本での働き方、多文化共生を考える」です。
具体的には、以下のような流れで実施しました。
1日目:在日外国人の方が活躍する旅館にお話を伺ったうえで、その方やミャンマー人のツアー参加者に聞いてみたいことに関する質疑応答とディスカッション
2日目:ミャンマー人と日本人が一緒に奈良県の名所を観光と、異文化交流
ツアーを通して、日本で働く在日外国人の実態を把握し、それをもとに日本の多文化共生の現状と今後について議論を行うことで在日外国人に関する理解を深めることができました。また、ミャンマーの方には、日本の古都奈良の観光を通して日本文化に触れてもらうとともに、雑談を通して、日本人とミャンマー人がお互いにたくさんのことを知り、理解し合うことができたツアーとなりました。
日本人とミャンマー人の参加者から頂いた感想の一部を紹介します!
【日本人】
・実際にミャンマー人の方にお会いしてたくさん話し合うことで、一般的な「ミャンマー人」としてではなく具体的な一人の人としての視点から、ミャンマーの実情や彼らの生活状況などを知ることができた
・ただ業務こなしているだけでなく、自分のためにも一生懸命に仕事をされている姿を近くで見ることができ、在日外国人へのイメージが変わった
・観光を通して、ミャンマー人とたくさん話すことができたのが良かった
【ミャンマー人】
・“I was busy with part-time and studies since I arrived, so every moment was memorable and talking a lot was great. I enjoyed it a lot.” (日本に到着してからアルバイトや勉強で忙しかったため、全ての出来事が印象的でたくさん話すことができて良かった。たくさん楽しむことができました。)
みなさんからは、総じて「実際に在日外国人の働く様子を見たり対話をしたりすることで、リアルを知ることができて良かった」や「以前に比べ在日外国人に抱く印象が変わった」という意見をもらいました。今回のツアーを通して、異文化交流を図る機会を設けることができ、たくさんの人の学びや発見に貢献することができました。
私自身、このツアーに「運営スタッフ」と「参加者」という二つの立場で参加しましたが、本当に学ぶことが多かったです。
運営スタッフとして感じたことは、大人数しかも老若男女、国籍問わずの参加者のニーズを満たしながらスケジュールを管理することです。今回のスタディツアーでは、4歳の子から65歳の方、ミャンマー人と日本人の方が参加していました。「時間を守る」ということは日本人であればある程度遵守することができますが、ミャンマー人の方はその点緩いところがあります。そのため、「集合時間より10分早めの時間をお伝えする」といった工夫が必要だと分かりました。文化や価値観の違いがあることは承知していましたが、実際に対応に移すことの難しさを実感しました。
参加者として大きく印象に残った点としては、「海外に行かなくても、外国人と交流することは沢山できる」というミャンマー人の方の言葉です。今回、スタディツアーを開催し、機会を設け、その情報を広く流すことができれば、日本人と外国人を繋ぐことは案外簡単ということを実感しました。そして、海外に行けずとも、実際に交流することで新しい学びと発見は沢山得ることができると学びました。
当会の活動を通して、みなさんに異文化交流をしたり、多文化共生を考えたりすることができる機会をもっと多く提供していきたいと思います。
今回は初の泊りがけのスタディツアーということもあり、時間管理や連絡の遅れ、広報での課題といった反省点も多くありましたが、参加者の方から頂いた声を参考に、より満足していただける企画を今後も実施できればと考えております。
2月・3月の中頃にもスタディツアーを開催する予定ですので、興味がありましたら、ぜひ参加をご検討ください!
大塚