こんにちは。
リンクトゥミャンマーインターン生の関本です。
今回はインターン業務を通して感じたことをお伝えしたいと思います。
最後まで読んでいただけますと幸いです。
私は先日、初めてミャンマー人の方の定住支援活動に携わりました。
具体的な支援内容は「銀行口座開設支援」です。
私が同伴したミャンマー人は日本に来日して何十年もたっている方で、
会社からの要求で新しく銀行口座を開設する必要がありました。
そのため、彼と一緒に電車に乗り、銀行まで同伴することになりました。
銀行まで行く道のりで、何かお話をしようと思い、
ゆっくりした日本語で話しかけました。
何十年も日本に住んでいるならある程度は通じるだろうと思っていました。
しかし、少し難しいニュアンスの日本語で話しかけると内容が全く通じず、
かみ砕いた簡単な日本語でないと意思疎通ができませんでした。
英語なら通じるかもしれないと思い、英語で話しかけましたが、
彼は英語があまり得意でないようでした。
ぽつぽつと会話を交わし、銀行に到着し、
案内カウンターに事情を説明すると、受付の方が丁寧に対応してくださいました。
あとは一通りの手続きをすれば大丈夫だと思ったのもつかの間、
彼にとって一番の問題は書類に書いてある内容を理解し、
情報を手書きで記入することでした。
私は簡単な日本語と英語を混ぜて一生懸命説明しました。
銀行の方も手取り足取り手伝ってくださり、
やっとの思いで1枚の書類を記入することができました。
諸々の手続きが完了し、通帳が手渡されると、
彼は大きな笑顔で「ありがとうございます。」と言ってくれました。
その笑顔を見て、一連の手続きの疲れが吹き飛んでいきました。
私は正直、銀行口座開設がこんなにも大変なことだとは思ってもいませんでした。
しかし、考えてみると不思議なことではありません。
私が逆の立場だったら、彼と同じように誰かに同伴してもらわないと
不安な気持ちでいっぱいだったと思います。
この体験を留学生の友人に話したところ、
その友人も同じような経験をしていたそうです。
「日本に来て初めて銀行からお金を引き出すとき、
どのボタンを押せばよいか全くわからず、一人で困っていたら、
年配の女性が彼女なりに一生懸命英語で説明をしてくれて本当に助かった。
銀行に限らず、日常のささいな手続きは外国人にとってとても大変なことだ。」
と言っていました。
私たちにとっては何でもないことが、彼らにとっては難しいことであり、
日本という国で日本人として日本語を使って暮らしていたら気づくことのできない
苦労がたくさんあるのだと知りました。
私は去年の4月に田舎町から横浜に引っ越し、
町ゆく外国人の多さに衝撃を受けました。
今度、町のどこかで困っている外国人の方がいたら
少しの勇気を振り絞って話しかけてみたいと思います。
その経験を通して、お互いに新たな学びを得られるのではないでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
インターン生 関本詩音