こんにちは!インターンの小倉です。
今回は、私が定住支援業務を通して学んだことについて書きたいと思います。
業務内容は、転居が決まったミャンマー人の方に、東京から転居先までのルートを調べ、夜行バスのチケットの取得を行うというものでした。その方はまだ転居先を訪れたことがなく、しかも長距離の移動であったため、当団体がサポートすることになったのです。外国人にとっては、長距離移動の際のルートを調べたり、夜行バスのチケットを取得したりするのが困難な場合があります。
外国人の視点
私はインターネットでルートや時刻を調べ、その内のいくつかのものを提示しました。しかしいずれも長距離の徒歩移動やバスと電車の乗り換えなどが含まれていたため、外国人にとって分かりにくいのではないかというご指摘を受けました。
例えば徒歩移動に関しては、日本語に不自由な外国人は周囲の建物や看板に書かれた文字を頼りに歩くことや、周りの人に道を尋ねることが難しいです。見知らぬ土地で徒歩で目標地点まで向かうと、彼らが迷ってしまう可能性が高くなります。
また私たちが普段行っている電車の乗り換えも、慣れない外国人にとっては負担が大きいです。近年英語表記も増えてきてはいますが、初めて行く場所での乗り換えは、日本人にとっても不安なのではないでしょうか。
さらに路線バスも、外国人にとってはハードルが高いのです。なぜなら路線バスは、運賃やその支払い方法がバスや地域によって異なるため分かりづらいからです。特に地方のバスにおいては、英語表記が殆どないため、日本語に不自由な外国人は混乱してしまいます。
定住支援業務で必要なこと
これらの指摘を受け、「もし自分が言葉の通じない国で電車やバスに乗ったら、どのようなことが起こりうるのか」という視点が欠けていることに気が付きました。
そして定住支援活動を行う際には、被支援者が求めるものが何かを考え、より適した支援を行うために、相手の立場や状況を想像することが必要不可欠であると学びました。
最後に
近年、日本に住む外国人は増加傾向にあります。日本における多文化共生について考えるためには、「もし自分が言葉の通じない国で生活したら...」という視点から在日外国人の生活を想像することが必要なのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!