みなさん、こんにちは。
リンクトゥミャンマーで定住支援に従事しております、小山です。
日本ではワクチン接種が進められていますが、感染の再拡大によって東京都では4度目の緊急事態宣言が発出されましたね。
日本だけではなく、ミャンマーも現在新型コロナウイルスが深刻な問題となっています。
ミャンマーでは新型コロナウイルスの感染が急拡大しているのです。
今回はミャンマーのコロナウイルスの現状と問題点、感じたことをお話したいと思います。
ロイター通信のCOVID-19 TRACKERは、現在1日当たりの感染者数がピークに達しており、7月13日には新規感染者数が4047人に上っていると報告しています。
パンデミック開始以降では、ミャンマーでは累計で感染者数は201,274人、死者は4,036人となっています。
グラフでみても、感染が急拡大していることが分かります。
ミャンマーでは今年2月にクーデターが発生して以降、検査数が激減していたこともあり、新規感染者数が1桁や2桁にとどまっていましたが、5月末から感染が急拡大しました。
ミャンマー国内では現在でもクーデター後の混乱が続いており、今後のさらなる感染拡大が懸念されています。
そのような状況のミャンマーで今深刻となっているのが、 酸素不足 と 医療体制の欠如 です。
ミャンマーの情報サイト「The Irrawaddy」ではミャンマーにおける酸素不足や十分な医療を提供できていないことなど、ミャンマーでのコロナウイルスの状況を伝えています。
https://www.irrawaddy.com/news/burma/myanmar-junta-accused-of-restricting-oxygen-supplies.html
コロナウイルスの治療の際に重要になる医療用酸素の不足と、医療体制の欠如により病院で十分な治療を受けることができず、自宅に戻された後に死亡するケースが多いといいます。
先進国でワクチン接種が進められ、パンデミック前の日常が取り戻され始めている一方で、途上国ではワクチン接種が進められていないことや、医療物資の不足していたりと、先進国と途上国との間に格差が生じていると感じます。
WHOのテドロス事務局長も、新型コロナウイルスのワクチンについて、発展途上国などで医療従事者や高齢者のワクチン接種が進んでいない一方で、一部の国で3回目の追加接種を計画している国があることを指摘し、ワクチンの供給が不公平であると述べています(毎日新聞)。
ワクチンだけでなく、そのほかの医療物資も途上国には分配されにくいという現状があると感じています。
途上国へのワクチン分配を目的とする、「COVAX」などといった枠組みの進展も図られていますが、まだ、格差は大きなままです。
今回のことから、自分たちのことだけを考えて行動するのではなく、本当に支援を必要としている人に寄り添いながら、平等な社会で、世界が一体となってこの困難を乗り越えられるように協力していけたらいいなと感じました。
長くなってしまいましたが、読んでいただき有難うございます。
日本だけ、自分たちのことだけでなく、これからは違う国のこと、少し遠くに住んでいる人のことも気にかけて生活していこうなど、ちょっとでも思っていただけたらよかったです。
小山