リンクトゥミャンマーが以前から保護している、ミャンマー人母子がコロナウイルスとミャンマーで起きた軍事クーデターの影響で、母国への帰国が困難となっております。日本で産んだ自分の子供をミャンマー政府及び、ミャンマー大使館に国籍認定してもらえず、帰国することができない状態にあります。そこで、ミャンマー政府及び、ミャンマー大使館に当人の国籍を認定するよう、幾度も在日本ミャンマー大使館に対応をお願いしましたが、事態が進展しません。
ミャンマー人母子がいち早くミャンマーに帰国できるように、このブログを見ている皆様にご協力をお願いしたく存じます。
<メディア関係の方へ>
今回の事について取材をして頂き、新聞又はインターネットメディアに発信・公表して頂きたいです。
<一般の方へ>
できるだけ多くの方にこのことを知って頂けるよう、SNSなど拡散して頂ければ幸いです。
どうかご協力よろしくお願い致します。
今回の事態に至った経緯
2020年12月22日、難民申請中であった当該ミャンマー人女性は、出国準備ビザ(3カ月)が付与されました。したがって、彼女は3月22日にまでにミャンマーに帰国しなければならない状況となりました。
出国までの3カ月は、入国管理局から就労ができない旨が通達されていますので、子供の為に生活費を工面することもできません。加えて、コロナの影響で国際便の数も非常に限られているので、帰国するのもかなり高いハードルとなっておりました。なので当会で、当該ミャンマー母子を2021年1月頃から事務所で保護し、出国準備支援、そして、出国までの食糧確保支援をする運びとなりました。
子どものミャンマー国籍が認められない
しかし、ミャンマーに戻るための準備を進めていく際に問題が発生しました。
在日本ミャンマー大使館から「彼女の子どもの父親が本当にミャンマー人なのか不明確であるため、子どものミャンマー国籍を認めることが出来ない。したがって、ミャンマーへの入国を許可できない」という返事がきました。
日本もミャンマーも国籍は血統主義に基づいているため、彼女の子供は本来、ミャンマー国籍となりますが、当該男性とは結婚していないために法律上の父親ではなく、父親としての認定ができない状態なのです。
しかし、実際に新宿区に出生証明書があり、彼女の子供であることは証明でき、国籍がミャンマーであることは明確です。そうした状況であるにもかかわらず、ミャンマー政府及び、ミャンマー大使館が彼女の子供をミャンマー人として国籍認定をしていません。つまり、彼女の子どもは無国籍ということになり、ミャンマーに入国することは許されていないのです。
それに対して、当会はこのような状態に進展をもたらすべく、日本の国会議員の方に陳情書を提出する、入国管理局及び在ミャンマー日本大使館に、適切な対応を求めてまいりました。
ミャンマーで軍事クーデターで大きな混乱
2021年2月1日、ミャンマーで事態を揺るがす大きな事件が起きました。軍事クーデターが発生し、ミャンマー国軍が実質国の舵取りをすることになりました。
この一連の混乱によって、ミャンマー政府に求めていた子どもの国籍認定作業にも多大な影響が起こると懸念してしております。今後のミャンマー国内情勢の先行きが見通せない中でも、ミャンマー政府に子どもの国政期認定作業を早急に進めてもらうべく、当会は在日本ミャンマー大使館に対応を求めてきましたが、事態が進展する兆候がありません。
このまま子が無国籍で帰国困難となると、日本で彼女たちは真の難民となり、日本社会が彼女たちを支援する必要が出てきます。
祖国がどのような状態であっても、彼女たちにとって帰る場所はミャンマーだけです。また、彼女のふるさとは少数民族地域で軍政反対のデモは発生していません。
ミャンマー人母子がいち早くミャンマーに戻れるように、このような事態が発生しているという事実を世の中に広く認知してもらい、大使館などに向けてより強いメッセージを発し、対応を要求していきたいと考えております。
どうかご協力よろしくお願い致します。