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(続)外国人妊娠・子育てについての研修報告

ボランティア相談員研修生の晴城(はるき)です。

 

もう1人の研修生”ヤッキーさん”からの研修報告です。

 

少し長くなりますが、ブログをご覧の皆様の近くにも外国人ママさんが

いらっしゃるかもしれませんのでぜひ生の声をお届けしたいと思いました。

 

一部を抜粋してご紹介させていただきます。

 

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<外国人住民の子育ての現状>

・日本全国で生まれる赤ちゃんの数は減、その中で、両親どちらかが外国籍の赤ちゃんは増

・小学校入学前の外国人に向けた支援が手薄

・子供に関する支援があるのに保護者に情報やサービスが届いていない

・フィリピンやベトナムは定期健診がなく好きな時に好きな病院に行く(文化の違い)

・外国には母子手帳はない(文化の違い)

・日本語ができる夫に通訳するが破水など専門用語が分からない

・フィリピンでは哺乳瓶にコーラやジュースを入れて飲ませる。そのため、虫歯が多い

・外国人だからという理由で保育園の入園を断られたケースがある

・ビジネスに成功した人が同郷の人を呼び寄せるため一部地域に同じ国の人が多数住むケースが増えてきている

 

<外国人住民からの意見>

・急に行政の人が来たり書類が送られてきて驚く

・フィリピンは出生届は病院が出すため、聞くまで知らなかった     

・同じ国の人同士でも意外とネットワークができていない

・日本語がわかる人ともう一回来てねと言われる。多言語サポートで解決できるはず   

・作成されたチャート(写真)が明確で求めていたものであると思った

・やさしい日本語を使って話してほしい

・日本語が分からないから通訳が来るまで待とうと看護師が来てくれない経験をした

・行政と病院がお互いを知らなぎると感じる

     

<支援側から出された意見>

・本人の想い、気持ちを大事にしよう

・難しいところは一緒に行う

・少し先の見通しを立て、目に見えるように

・失敗例も踏まえて情報共有

・直接外国人コミュニティに伝えるなど情報と人と場をつなぐことが求められている

・おせっかいな心を持ってその人に寄り添う

・SNSや携帯など紙ではない媒体を使いながら情報発信

・お母さんの母語でしっかり育てることが重要視されてきている 

 

(ご報告は以上となります)

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日本人でも妊娠、子育ては大変なもの。フォーラム参加者の取り組みや

完成したガイドブックによって現状が少しずつでも変化していったらいいな、と思いました。

 

ミャンマー語はかながわ国際交流財団が運営する”多言語ナビかながわ”に対応していないので、

フォーラム終了後、たくさんの方からお声がけいただきました。

次回このような機会がありましたら、今度はパンフレットや名刺などいろいろ準備をして参加させていただきます。

 

ご交流下さった皆様ありがとうございました!