10月12日〜15日の4日間で開催されました、現地視察ツアーを振り返ります。
今回のツアーの目的は、当会が継続支援をしております、ミャンマー西部ラカイン州タンドゥエにある「パレ・ヤーダナー寺院学校」への訪問です。役員のほか、ボランティアの方や初めて当会の活動にジョインしてくれた方々など、計8名での旅となりました。
ミャンマー初上陸の理事まりこが、2回に渡りお届けいたします。
今回は観光として訪れた【ヤンゴン編】をお届けいたします。
【タンドゥエ&寺院学校編】はこちらから。
ミャンマーの誇り。黄金に輝く「シュエダゴン・パゴダ」へ
写真などで、この黄金に輝く建物を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
「シュエダゴン・パゴダ」は、仏教国ミャンマーのシンボルとも言えるとても大きな仏塔(パゴダ)です。この日もたくさんの信仰深いミャンマー人が、祈りを捧げるために訪れていました。
中に入るためには裸足にならなければなりません。
また、露出の高い服もNG。暑い国なので、ミニスカートや短パン、ノースリーブ姿になりがちですが、ここを訪れるときは注意しましょう。
太陽が照りつける時間は床が熱い! 裸足ですからね。
日が昇りきる前に行こうと午前中に訪れましたが、すでに熱かったです。
ところどころシートがひかれていて、熱さ対策がなされていました。
どこもかしこも金、金、金!
金箔が売られていて、仏像に貼ることができます。
この赤いシートの中に金箔が! ご利益ありそう★
ミャンマーでは生まれた曜日を重視していて、パゴダでは生まれた曜日によって参拝する場所が異なります。私は木曜日生まれのところへ。曜日ごとに守護動物がいて、木曜日は「ねずみ」のようです。金色のねずみがいますね。
日本では星座占いや血液型占いが人気ですが、ミャンマーでは曜日占いが主流。ちなみに「八曜日占い」と言って、水曜日だけ午前と午後で分かれていて “八曜日” というワケです。これは古いビルマ歴によるもの。
「八曜日占い」について書かれたサイトもたくさんありますので、気になった方はぜひ検索してみてください!
うん……けっこう当たっているかも(笑)
「シュエダゴン・パゴダ」内にあるお土産屋さん。
キラキラの仏像から、I♡YANGON 的なお土産の定番まで、たくさんの物が売っています。
市内中心部にある「スーレー・パゴダ」
ヤンゴン市内の中心部にある「スーレー・パゴダ」にも行ってきました。
市内中心部ということで、市庁舎も目の前です。
宮殿のような西洋スタイルの市庁舎。でもよく見ると、屋根のあたりがミャンマー建築のよう。この市庁舎に向かって左手に「スーレー・パゴダ」があります。
パゴダで “商売” をしていた可愛い男の子。
ポストカードを買ってくれと近づいてきました。
「口に手をあて、その後お腹をポンポン!」
このジェスチャーが意味するのは、お腹を満たすために買ってくれというワケです。彼の母親らしき人は遠くでこちらの様子を伺っています。「彼がお金を稼ぐことは、イコール学校に通わせないことにつながるのでよくない」とは、当会のミャンマー人理事の話。いろいろ考えさられる出来事でした。
ちなみに、男の子が顔に塗っているのは、タナカという日焼け止め効果などがある化粧品。ミャンマーでは男女問わず多くの人が塗っています。
ヤンゴンのいろんな顔
街中ではこういった路面店をたくさん見かけます。そして、周囲を野犬が歩いています。
ミャンマーに着いて一番驚いたのは、野犬の多さかもしれません。
お店や住宅が密集している場所もあります。活気がありますね。
宿泊したホテルの近くにある寺院に立ち寄ったら、「上も見ませんか?」と通された場所が、まだ工事中のところでした。10代とおぼしき男性が親?と一緒にタイル貼りの真っ最中。景色が良いので通してくれたのかもしれませんが……実は、別の寺院でも工事中のところを案内されました。
工事中でも通してしまうあたり、日本の感覚とは違うんだなと感じます。
ヤンゴンには、こんな近代的な大型商業施設もあるんです!
その名も「ジャンクションシティ」。日本で見かける有名なブランドも店を構えています。
街中ではロンジー(民族衣装)を着た人を多く見かけますが、ここ「ジャンクションシティ」では、デニムやショートパンツなど、いわゆる今っぽい服装をしている若者が多かったです。タナカを塗っている人も少なかったかも。
「ジャンクションシティ」のすぐ目の前には、イギリス統治時代からあるヤンゴン最大のマーケット「ボージョー・アウンサン・マーケット」があります。「ジャンクションシティ」の登場により、客足が遠のいているという話を聞きましたが、賑わっていたように思います。昔はもっと混み合っていたのかな?
古くからのミャンマーと近代化してゆくミャンマーの双方を楽しめる場所として、いち観光客としてはとても魅力的なエリアでした。
【追記】
忘れてはならぬ……ヤンゴン日本人墓地も訪れました。
第二次世界大戦では十数万人がミャンマーの地で亡くなっており、政府や県が建てた戦没者の石碑がたくさんあります。俳優・杉良太郎さんが建てたものもありました! 訪れた日はうだるような暑さで、戦時中もジリジリと焼けるような日差しを兵士たちは感じていたのかなと、知らぬ時代に思いを馳せました。
【タンドゥエ&寺院学校編】はこちらから。