遅くなってしまいましたが……
10月12日〜15日の4日間で開催されました、現地視察ツアーを振り返ります。
今回のツアーの目的は、当会が継続支援をしております、ミャンマー西部ラカイン州タンドゥエにある「パレ・ヤーダナー寺院学校」への訪問です。役員のほか、ボランティアの方や初めて当会の活動にジョインしてくれた方々など、計8名での旅となりました。
今回がミャンマー初上陸の理事まりこが、2回に渡りお届けいたします。
まずは【タンドゥエ&寺院学校編】です。
ヤンゴン集合!一路ラカイン州タンドゥエへ
今回参加したみなさんとの一枚。
空港から10数分ほどの場所に位置する、ヤンゴンでの宿泊場所「ローズパレスホテル」のエントランスです。ホテルのスタッフは笑顔が素敵なナイスガイばかり! またヤンゴンに行くことがあれば、ここに泊まろうと思います。
なぜかロビーには日本人形が飾られていました(笑)
今回の目的地ラカイン州タンドゥエは、ヤンゴンから飛行機で約50分。
初のプロペラ機に手に汗握りました! 飛行機苦手……
タンドゥエの空港はビーチに面しているので、ランディングするときは青々と輝く海に吸い込まれていくような景色で、とても美しかったのを覚えています。
タンドゥエの空港。ヤンゴンに比べて空が広く、まさにリゾートな感じ!
到着後すぐに「パレ・ターダナー寺院学校」へ向かいます。
子どもたちの笑顔溢れる「パレ・ヤーダナー寺院学校」
門構えはとても立派な「パレ・ヤーダナー寺院学校」です。
ここは、貧困により普通の学校に通えない子どもたちや、孤児たちの受け皿となっています。
11月現在、幼稚園児から高校生まで1145名が在籍。通いの子もいれば、ここで暮らしている生徒も多くいます。年々生徒が増えており、校舎が足りない状況です。
豪華!!
支援のために訪問したわけですが、なんと私たちのためにランチを用意してくれていました(涙)
ラカイン州は海に面しているのでシーフードが豊富で、お魚やエビをいただきました。
ミャンマーの料理は油が多めです。
授業の合間、生徒たちが講堂に集まってくれました。
講堂に入るとき、生徒はみな手を合わせながら入室してきます。きちんと礼儀が教育されている印象です。寺院学校なので僧侶がいるのですが、彼らは位が違うため、豪華な椅子に腰かけて生徒たちと対面しています。
私たちの活動の紹介を含め、ひとりひとり自己紹介させていただきました。
「ミンガラバー!(こんにちは)」と挨拶すると、みな笑顔に……。
どこの国でも現地の言葉で挨拶をすると喜ばれるものですね!
寺院学校の出身である当会メンバーの発案により、今回はたくさんの古着を寄付しました。
前回理事長が訪問したときには、鉛筆を寄付しております。
ご挨拶のあとは、授業中の教室へ。
とにかくもう子どもたちの笑顔が眩しすぎて、私は涙をこらえるのに必死でした。
けっして可哀想などといった感情ではなく、自分がどこかに忘れてきてしまったピュアな心と、キラキラとした活力を感じて、胸がいっぱいになったのです。
彼らもまた、日本という遠い国からやってきた私たちに興味津々です。遠くからも手を振ってくれるその姿に、また涙しそうになります。歳とったのかな。
日本に比べれば恵まれた環境ではないわけですが、楽しく勉強する姿に「きっとこの子たちは大丈夫だ」と、どこか安心感すら覚えました。
校長先生曰く、仏教の教えのもと教育しているためイジメなどはないとのこと。
この緑色した大きな池は、子どもたちの飲み水になっているそう!
寄付された濾過機を通して飲んではいるようですが、ちょっと驚きです。
柱とレンガが積まれたここは、校舎を増築するはずだった場所。途中でお金が足りなくなってしまい、頓挫したままなのです。
当会は、この校舎の増築再開を目指しています。元気に勉強している子どもたちですが、校舎には窓がついていないところもあれば、そもそも校舎自体が足りていません。
校舎の裏側には洗濯する場所がありましたが、表向きの校舎と比べるとこの落差……。
狭いながらも整えられているお部屋などを見ると、水回りに関する衛生面は、意識の問題なのかもしれませんね。
ここがその整えられたお部屋です。
孤児や親元を離れて暮らす子どもたちは、ここに寝泊まりしています。日本の方には「災害時の避難所みたいだ」と言えば、想像がつくかもしれません。体育館のような場所に、勉強道具など個人の荷物が並べてあります。
ちなみにこの荷物は教室の中にも積んであり、やはり場所が足りていないことがわかります。
「貧困を脱するためには教育が必要」ということで、私たちは校舎増築をはじめ、子どもたちの教育環境を整えることを目標としています。
実際にこの場所を訪れて、メンバー一同、その思いを強くしたのでした。
アジアNo.1にも選ばれたガパリビーチに宿泊
「パレ・ヤーダナー寺院学校」の近くには、アジアNo.1にも選ばれたことがあるガパリビーチがあります。学校視察を終えた日、私たちはこのガパリにある「リバートップロッジ」に泊まりました。
開放感のあるステキなロッジ!
ビーチまでは歩いて2〜3分のところにあります。
お部屋は “ムダに?” ロマンチックでございました……こんな感じで。
↓↓↓↓
こんなに広いベッドでも、結局端に寝ちゃうんですよねぇ。
広〜い! とても広〜いガパリビーチです!
ご覧の通り、観光客の姿はほとんどありません。
ちょうど雨季が終わる頃だったので、まだ観光シーズンではなかったようです。こんなに開けたビーチを堪能したのは初めてでした。
ミャンマーを訪れるなら、ガパリビーチに来ることをオススメします。観光シーズンだったとしても、ゆったりと過ごすことができるでしょう。手つかずの自然が魅力です。
地元の子どもたちがサッカーをしていました。
サッカーができるほどの広さがあるんですよ!
いつまでも眺めていられる美しいビーチ……
日本にいるときには意識もしない、時間の尊さを感じたように思います。
1秒1秒が長く、そして深く刻まれるようでした。
タンドゥエの織物工房とマーケットへ
ヤンゴンへ戻る前に、タンドゥエの町を観光しました。
まず訪れたのは、ラカイン名産のランチョンマットやコースターを作る織物工房。
細い竹串のような棒に直接模様を織り込んでいきます。
肝心なランチョンマットの写真を撮り忘れる(汗)
よろしければ「ミャンマー ランチョンマット」で検索してみてください!すみません。
おしゃれな柄がたくさん出てきますよ。
生活雑貨、衣料品、食料、ジュエリーまで、あらゆる物が売っているマーケットにも寄りました。
なぜかこの写真にはあまり写っていないのですが……地元の人たちで賑わっています。活気のある東南アジアらしい光景でした。
いかがでしたでしょうか?
割愛してのご報告となりましたが、現地の様子が少しでも伝われば幸いです。
次は、【ヤンゴン編】をお届けいたします!